なんで?という感じなので、まずドイツのドアについて説明します。ドイツのドアは基本的に、玄関ドアで言うと外側からドアノブが回らない仕組みです。
この写真は今住んでいるマンションの玄関ドアを外側から撮ったものなのですが、まさにこのドアノブが回らないのです。
つまり、本来ドアノブを回してガチャッとやることができないので、ドアは開けられません。そこで使うのが家の鍵。
ドアを閉めただけで鍵をかけていない状態であれば、鍵を差し込んで回すと(うちの場合左に45°くらいで)ドアが開きます。
鍵を回すのがドアノブを回すことの代わりとなるのです。外出で鍵をかける時は、鍵を反対に(うちの場合は右回りに1周)回します。
そして昨日、子どもを迎えに幼稚園へ行こうと思って家を出た私は、うっかり鍵を持って出るのを忘れて閉め出されてしまったのでした…
ドイツ在住の方なら1度はやると思いますが、ドイツ人でもたまにやらかします。昨日の場合、不幸中の幸いか
鍵以外に重要なお財布や携帯電話は持っていたため、すぐ旦那に連絡し、私はそのままお迎えに行き、私たちが帰宅する前に旦那が家に帰ってきてくれていました。
でも帰ってきた際旦那に言われたのは「危うく家に入れないところやった!」と。私は一人で自宅にいる際、鍵を持って出るのを忘れないため
写真のように玄関ドア内側の鍵穴に家の鍵を挿していました。(それでも忘れましたが)でも、内側の鍵穴に鍵が刺さった状態では、外側から鍵を使っても本来開けられないのです。
玄関ドア内側にも鍵穴あり
しかし今回の場合は私が内側から鍵を浅く挿していたらしく、外側から旦那が自分の鍵を必死にガチャガチャやって内側の鍵を押し返し、無事開けることができたそう。
もしこれで開かなかった場合、専門家を呼び鍵を開けてもらわないといけなくなるので、高額出費となるところでした…
そして気付いた方がいたかもしれませんが、ドイツのドアは外から内に向かって開きます。日本で玄関ドアを外側から開ける際は、引っ張り開けますが
これはどうやら、日本の『玄関で靴を脱ぐ』文化から来ているよう。ドアが内側に開くと、ドアの通る範囲に靴が置けませんしね。
ドイツのドアが内側に開くのは、防犯上の理由だと大学で履修していたドイツ語の先生が言っておりました。
外から誰かが家に押し入ろうとしてきた場合、日本のドアだと家の内側からドアを引っ張って抵抗しなければいけません。引っ張れるのはドアノブだけだしなかなか難しい。
ドイツのドアならドアの前に重い物を置くなり、みんなでドアを押すなりして抵抗しやすい、という話でした。
そして玄関先でドイツ人は靴を脱ぐのかと言うと、それぞれの家庭によります。旦那は脱ぐ家庭で育ってきたので
日本の玄関先で靴を脱ぐ文化には何の抵抗もなかったようですし、何より衛生面でもその方がいいとドイツに引っ越して来てもみんな揃って玄関に靴を置いています。
子どもが床で遊んだりするので、土足文化家庭の子どものおもちゃはちょっと砂っぽくなってきたりするのでしょうか。(土足文化家庭子育て事情を全く知らないので)
子どもたちの通う幼稚園では、上履きを使っている(写真はこちら)のですが、送り迎えで親が幼稚園に入る際は土足のままです。
教室などに入る時、スリッパに履き替えていた日本の幼稚園とはまた少し違うよう。
家電や家具を運び入れてもらったり、マンション設備の点検に来たりした人たちは、そのまま土足でした。
日本の引越し業者で『白い靴下でお伺いします』みたいなのを思い出して、ここはドイツなんやと実感しました(笑)
話がドアから土足文化の話にそれましたが、とにかく鍵は気をつけます。特にドイツで一人暮らしの方は要注意ですね。
今日はここまで。
0 件のコメント:
コメントを投稿