2017年2月2日木曜日

グルテンフリー生活

私の旦那は約4年前からグルテンフリーの食生活を送っています。日本ではまだ知っている人は少ない印象ですが


より健康的な食事や、ダイエット関連の情報をキャッチしている人なら聞いたことがあるかと思います。


グルテンというのは、小麦、ライ麦、大麦などの穀物の胚乳から作られるタンパク質の一種です。パン生地をこねると粘りが出てきますよね。その粘りはグルテンのお陰なのです。


グルテンはありとあらゆる食品に含まれていて、パン、ケーキ、パスタ、ピザ、うどん、ラーメン、餃子、クッキーなどと挙げていけばキリがありません。


そしてグルテンフリーというのは、グルテンを含まない食品、またはグルテンを摂取しない食生活のことを指します。


なぜ旦那がグルテンフリーを始めることになったかというと、約4年前の長男が1歳になる頃まで話は遡ります。


ある1か月、旦那は毎週末何かしらの病気を発症し、夫婦ともに辟易していました。しかも週末という病院の選択肢が限られる時に!です。


元々お腹が弱いタイプなのですが、胃腸炎から始まりお腹の膨満感、蕁麻疹、倦怠感が続いていました。


夫婦ともに『このままではいけない』という危機感からネット検索をしまくり、結果たどり着いたのが『グルテン不耐症(または過敏症)』というものでした。


グルテン不耐症とは、口に入れた瞬間からアレルギー反応の出るグルテンアレルギーとは違います。グルテンが胃、または腸に達した時に症状が現れるのです。


グルテンで胃や腸が炎症を起こすので、お腹の膨満感が出る人が多いようですが、症状はまだまだたくさんあるので一部を載せます。


膨満感
腹痛
下痢
便秘
口内炎
蕁麻疹
慢性疲労
悪臭ガス
関節痛
免疫力低下 などなど…


旦那の場合は口内炎と関節痛以外怖いほど当てはまっており、早速グルテンフリー生活をまずは1週間続けてみることにしました。


そして1週間も経たないうちに、本人も原因不明だった慢性疲労や膨満感から解放され、絶大な効果を実感したことがグルテンフリー生活の始まりです。


ちなみにグルテン不耐症については医師の診断を受けた結果ではないので確実だとは言えませんが、効果は確実にあったので検査を受ける予定は今のところありません。


その理由は、即時型のアレルギーではないため日本では保険適用外である(4、5万円かかります)ことと、


限られた一部の病院でしか検査を行っていないからです。ドイツではどうなのか確認していませんが。


そしてグルテンフリーを始めた当初は日本に住んでいたので、一番簡単な主食はもちろんお米ということになりましたが、何せ旦那はお米の国の人ではありません。


日本に来た理由も日本が好き!日本食が好き!日本文化が好き!でも何でもなく、ただ学位を取りにきたからでした(笑)


なので、本来はパンやパスタが大好きな人。まぁドイツ人なのでジャガイモも食べますが、「皮剥くの面倒〜」と言うようなレベルです。


とにかくずっとお米では辛いのです。でもスーパーなどの実店舗ではなかなか売っていないので、


ネット通販を利用しまくり、納得のいく麺類を見つけるのにもかなり時間がかかりました。


そして料理をする上で大事な調味料も裏面の原材料をしっかり確認し、一新しました。1番衝撃だったのは、醤油に小麦粉が入っていること!


大豆でできてるって、小学校で習わんかった!?


この生活を約4年日本でしてきたので、グルテンフリーのパン、パスタ、ピザは家で作ることができるようになっていました。


大変なのは外食の時くらい。カフェだと何も食べるものがないので。


欧米ではグルテンフリーの生活が日本より浸透しているので、グルテンフリー食品も種類が多いことは


ドイツへ引っ越す前から知っており、どんな製品に出会えるのか楽しみにしていました。


ドイツに来て1番変わったのは、グルテンフリー食品が色々あるから私が全てを手作りしなくていい!という点です


特にパンやクッキーはオーブンが必要なので、今の家ではオーブンがなく何も焼けません。


いま家に常備しているグルテンフリー食品たちは、パン、パスタ、クッキー、ソース類で、もちろん旦那用に買ってあるものです。


パスタ類


左:旦那の朝食用ミューズリー
右:バタービスケット


上:野菜出汁(でもカレーの味がする謎)
左:ブラウンソース(直訳は狩人ソース)
右:グリーンペッパーソース


グルテンがないとパサつきがちですが
これは普通のパン?ってくらいに柔らかい


一般的なスーパーにも置いてあることがあり、私のよく行く大手ドラッグストアdm(デーエム)にもグルテンフリー食品売り場コーナーがあるので



黄色いパッケージ全部グルテンフリー商品


日本に住んでいた時よりも身近で買いやすいと感じています。特にグルテンフリーパンがお店で買えるというのは私の中で大きな変化!いつもせっせと家で焼いていたので…


ドイツにはオーガニック系スーパーが結構あるのですが、そういう店には必ず置いてあります。



もちろん、普通のグルテン配合食品と比べると値段が高いのがマイナス点ではありますが、健康第一なので。


そもそもドイツでは外食さえしなければ、スーパーで買い揃えられるごくごく普通の食品なら日本と比べるととっっっても安いのです。



そして…ここ最近の話ですが、ドイツで特に何も気にせず1日ほぼ3食グルテン食をしていた私、先週あたりからお腹の調子が悪くなったので



すぐ1日2回グルテンフリー食にし、残りの1回はその日の気分や状況によって決めています。



ゆるーいグルテンフリー生活という感じですが、これで一気にお腹の調子が戻りました。


これで体調が改善しないなら、完全グルテンフリーにシフトすることも考えていましたが、今のところとても調子が良いのでこのまま続けようと思っています。



特に朝の空腹状態の胃に一番に入れる食事はグルテンフリーがベストだと実感したところです。


グルテンフリーパンは家に常備しているものの一つですが、何となくで今はお米を食べています。


旦那には「日本で1日3食グルテン食の生活を送ってきてないんやから、体調が悪くなっても何らおかしくはないやろ」と言われました。まぁ、確かに。


でもドイツのあちこちにあるBäkerei(ベッケライ:パン屋)のパンは、やっぱり時々食べたーい!



今日はここまで。


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