11月半ばにドイツへ引っ越してきて、気づけば半年を過ぎていました。なので、今の時点での感想を残しておこうと思います。
まず、日本では長男のみが年少で幼稚園へ入園し、1年半通っていました。日本で次男は保育施設未経験。
そしてドイツでは入国してすぐの数日後、長男次男揃って(当時各自4歳11か月と2歳7か月)幼稚園通いスタート。
初めは慣らし保育ということで、各親が各子どもについて1時間ほど園で過ごしました。長男は幼稚園経験者なのと
もともとの人見知りしない性格から、ものすごい早さで慣れていき、ドイツ語も話し慣れないものの
先生の言うことは理解できたようで、慣らし保育の時間だと短すぎる!と不満を言うほどに。
次男は担当の先生の判断で長男より長い慣らし保育期間で、ちょっと私たち夫婦もあまりの長さに辟易したくらい。3週間はかかったかな…
旦那は「これ、夫婦ともにフルタイムの親なら無理やん」と言っておりました。確かに。
無事2人揃って普通に通えるようになり、日本の幼稚園との違いに色々驚いたことを挙げていきます。
1.持ち物が何もない
日本の幼稚園ではリュックを背負い、中にお弁当・水筒・出席簿・タオル・コップ・天気によってはレインコートまで、
ぎゅうぎゅうに詰めて登園していましたが、今の幼稚園は持ち物が何もありません。今は暑い日もあるため、日よけ帽をかぶってくるよう言われている程度。
2.朝食がある
これはドイツ人の習慣の1つな気もしますが、就業時間が早めなドイツ人は家で朝食を取り、オフィスでまた二度目の朝食を取ることがよくあります。
そんな背景もあり、幼稚園では朝食が用意されており、食べたい子どもが食べるというシステム。
ちなみに朝早い時間から来ている先生も、子どもの世話をしながら朝食を食べています。口をもぐもぐしながら『おはよ〜』と挨拶されることも(笑)
そして朝早い先生は、8時間勤務を終えると帰っていくので、朝会う先生にお迎えの時には会えません。
3.保育時間が長い
私の子どもたちは8:30〜16:30という保育時間の契約で、他の子はそれより前から園に来ている場合も。日本で言う幼稚園より、保育園のような保育時間です。
4.幼稚園でおやつを食べる
これは日本でも保育園ならあると思いますが、幼稚園はおやつの時間より前に帰宅するのがほとんどだったので、日本の幼稚園でおやつを食べる習慣はありませんでした。
5.赤ちゃんもいる
今の幼稚園は生後6か月の子から入園可能なので、まだハイハイの赤ちゃんもいます。長男は初め「ドイツの幼稚園にはな…赤ちゃんもおるねんで!」と驚いていました。
さすがにハイハイの子と歩ける子は活動部屋が分かれています。踏まれると危険ですしね。
オムツ交換台は高く、階段付き。先生の負担軽減。
6.クラスがない・担任もいない
それぞれの子どもに担当の先生というのが決まっていて、長男次男と別々の先生が担当なのですが
クラスがないので、3〜5歳の子どもたちが混ざって遊んでいます。誰かに分けられることなく、自然と年齢ごとに遊ぶ相手が決まっていくようですが。
遊びのレベルは幼稚園児くらいなら、理解度など年齢で結構大きな差がありそうです。なので、活動内容によっては年齢で分けることも。
7.やりたい遊びを自分で選ぶ
毎日2回、Kinder Konferenz(キンダー コンフェレンツ:子ども会議)、略してキコが行われており、3つほどある遊びの選択肢から
自分で手を挙げ選んでいます。もちろん、先生から誘導され最初の希望とは違う遊びに参加というパターンも。
外へ出る活動がある場合、あまりにも先生の言うことが聞けない子は、先生からストレートに「あなたはこういう理由で外には連れて行けない」と断られているのも見たことがあります。
私の息子たちお気に入りの遊びの一つ、『マニキュアを塗ってもらう』です。結構頻繁に塗って帰ってきています。
ちなみに塗ってくれるのは先生で、先日次男はペディキュアデビューしていました。性別関係なく人気の遊びらしいです。
8.遠足は少人数グループで行く
日本で言う遠足のようなものも時々あるのですが、クラスがないのである日突然上履き入れに『この日、ここへ、このメンバーで行きます』といったメモが貼り付けてあり
親は『あ、そうなんや〜』となります。先日は遠足の前日に知らされましたが、特に困ることはありません。
なぜなら遠足でも持ち物がない!ためです。初めて長男が遠足へ行った際は『ついにお弁当とかいる!?』と思ったら、持ち物は
『チャイルドシート』だけでしたし。拍子抜け。少し遠出をする時は、マイクロバスのような大きめの車をレンタルしているようです。場所によっては電車で行くことも。
なので、日本の遠足のように一大イベント感はありません。でもその代わり、ちょこちょこ色んな所へ気軽に遠足しています。
9.先生のタイプが色々
男性の先生も多く、外国人の先生もいます。皆ドイツ語を話しており、そもそも私も外国人なので気づかないパターンが多いです。
日本でまずいないのは、体のあらゆるところに大きいタトゥーが入った先生や、鼻ピアスをした先生。
日本で生まれ育ち、まだあまりタトゥーを見慣れていない我が子たちは「これ何?洗ったら取れる?」と無邪気にドクロのイラストについて
聞いたりしていましたが、めっちゃ優しく(そういう先生)「これは洗っても取れないよ〜それでこれは人の頭」
と教えてもらっており、その光景のちぐはぐさがおかしくて吹きそうでした。ドイツではタトゥーが入っているからという理由で
入場禁止されたり、職業に支障が出たりしないようで、薄着の今の季節は様々なタトゥーが見られますが
みんなイカつい感じの人というわけでは全くありません。もちろん、顔面に入れている等は仕事内容によっては支障が出ることもあるでしょうが…
10.先生がリラックスしている
先生がいっぱいいっぱいなくらい、必死!という印象がありません。もちろん、たくさんの子どもの世話を一日中するのは疲れる仕事でしょうが
途中でコーヒーを飲んでいたり、子どもたちが遊ぶ部屋の隅に座っていたり、先生もできるだけ小まめに休んでいるようです。
11.屋内でも体を動かした遊びができる
園庭もありますが、毎日が良い天気というわけにもいきません。また、ドイツ人にとって暑すぎる日もあります。
でも子どもたちはエネルギーを発散させずにいられない生き物なので、屋内でも体を動かせるのは廊下を走り回られるより断然良いと思います。
赤い矢印の所から入って、上に登れる
緑と水色の部分は赤ちゃんたちのおしゃぶりやお昼寝用ぬいぐるみ掛け
思いつくままに挙げていきましたが、思いの外長くなりました。計11項目でしたが、また半年後にでも振り返ってみようと思います。
幼稚園自体には、夫婦ともに概ね満足しています。そもそも、兄弟揃って同じ所に通うのは難しいと引っ越し前に
聞いていたので、同じ場所に毎朝送り届けられるだけでも大助かり。先生も常識のある人たちという印象です。
そしてここに挙げたのは、今通っている幼稚園と日本で通っていた幼稚園、2園を経験した上での感想なので
ドイツの幼稚園はみんなこう!なんていう風に受け取るのはやめてくださいね(笑)
今日はここまで。